- seventh chord -
【 企画関係 】
参加させて頂いた企画やそれに関連の深い絵を格納しています。
【宿語りのシーガル】主催:ウォンバットマガジン様/移り気つばくらめ様 担当テーマ:羽根/透明・光を通す・作り物 (2015年冬)
「おや、私の番ですかな? 人前で話すのはあまり得意ではないのだけれど……。 ふむ……そうですな、それでは――
稀に「遺物(モノ)」の語りをきく者がおります。 永く世界の移り様を見てきた「モノ」は「トキ」を語る事がある。
それに触れ、耳を欹て、「ソレ」を言の葉として紡ぎ代弁するのですな。
時としてそれは情景となり旋律となり、 色鮮やかに「ソレ」を語るのです。
「ソレ」とは何か。 そうですな、あえて言葉とするならそれは――」
title : 終焉へ至る記憶
中央に繋がれた人工の羽根 十三に仕切られた円盤 機械仕掛けの逆さまの城 葡萄の花冠 瞳を閉じた翼背負う女性 抱(いだ)かれる複数の胎児 底に重なる毟られた羽根 汚れた紙が挟まった読みかけの本 液体の入った小瓶と一枚の羽根 硝子玉と道具と複数の刃物
【ファンタジー深夜のお絵描き60分一本勝負】主催:arohaJ様(@fantasy_1draw) ワンドローイング:twitter開催企画(不定期)
【ドラゴン・竜人版深夜のお絵かき60分一本勝負】主催:子畑 様(@kohatakikaku) ワンドローイング:twitter開催企画(不定期)
白い峰の連なるその先に、白き神が棲まうと言う。
「滅びた国を守り続ける竜の躯は朽ち果て、散った鱗からは輝く石が生まれ続けている。私達はその恩恵にあずかっているだけだから、けっしてあの国へ踏み入ってはいけないよ」そう言って祖父は、草原に散らばる空色の石を籠へと大事に納めていく。私もそれに習って手を伸ばした。
「傷つき穿たれ束縛されてなお生命溢れてやまない神に、祈りの祝詞を」 ───痛む体躯は樹となり果て、花の寝床で微睡む彼女に巣食うのは 愛情か 悲哀か 憎悪か 余談:おおむかし。 自然を体現する彼女の力に焦がれて 騙まし討ちのように襲撃・拘束したのが祈りを紡ぐ人々の祖先。 末裔たちはそれを知りつつも大切に心から愛し祈り 「守り神」として奉られる彼女の庇護を絶対的に信じている。 そんな彼らを彼女は眠りの淵で“見続けて”いる。
「白銀・雷電・和竜・鋭刃」 刀の鱗 ギチギチと その身さえ刻み 朱を散らす 欠けた刃は キラキラと 紫電を纏い 空を征く
ケモノも寄らぬ地下深く 長く留められようとも 慣れれば快適なものよな
ムネノアタリニポッカリト。
今日もワタシは訪れる 古い時代の遺物のイキモノを 光をかざし じいっと瞳を仰ぎ見る そうして ワタシは囚われるのだ 心を 魂を
憎しみで竜を討った王は、同時に最愛をうしなった。
「あぁ、険しい山に囲まれたあの土地かい?あそこは万年雪の白原って呼ばれてるんだが、人が住むにはむいていないのさ。時折落雷みたいな音が聞こえるだろう?あそこの主が青空見たさに雲を払ってるんだ」
ごうごう と ゆらめく熱から じゃらり と 音が響く ひたりひたり と 歩み寄るそれと そっ と 目が あっ た き が した